東京でトライフィルプロ(Trifill Pro)するなら銀座のメタバイオクリニック
ニキビ跡や毛穴の開きに悩んでいませんか?
近年、美容皮膚科の分野では「トライフィルプロ」という新しい治療法が導入されつつあります。トライフィルプロは炭酸ガス(CO2)と薬剤を組み合わせて行う点に特徴があり、医師の判断のもと一人ひとりの肌状態に合わせて検討されます。
本記事では、トライフィルプロの施術の仕組みや治療の流れ、注意点、費用の目安などを分かりやすく解説します。治療を検討する際の参考としてお役立てください。
トライフィルプロは炭酸ガスを使った新しいニキビ跡治療

ニキビ跡の凹凸やクレーターは、従来の治療法では改善が難しい肌トラブルとされてきました。
そんな中で注目されているのが、炭酸ガス(CO2)を活用した「トライフィルプロ」という新しい医療技術です。
従来の治療とは異なる仕組みを採用しており、医療機関で導入が進んでいます。
炭酸ガスを活用した治療の仕組み
トライフィルプロでは、炭酸ガスが皮下に注入されることで「ボーア効果」と呼ばれる生理学的反応が起こるとされています。これは血液中の炭酸ガス濃度が高まることで、酸素が細胞に供給されやすくなる現象です。
また、炭酸ガスが微細な気泡を形成し、皮下の癒着した組織を水平方向に剥離する作用をもつとされており、従来の針を用いたサブシジョン治療とは異なるアプローチとして研究されています。
さらに、薬剤を注入する際に均一に分散させやすい設計が取り入れられている点も特徴のひとつです。これにより、治療の際に薬剤の偏りが少なくなる可能性があるとされています。
従来のニキビ跡治療との違い
従来のニキビ跡治療には以下のような方法があります。
- ダーマペン:針で皮膚に微細な穴を開ける方法。比較的ダウンタイムが短い
- フラクショナルレーザー:レーザーを点状に照射する方法。より強い刺激があるが、ダウンタイムは1週間程度必要
これらはコラーゲン生成を促す仕組みですが、深いニキビ跡や癒着が強い瘢痕には十分に対応できない場合もあります。
トライフィルプロは、炭酸ガスによる組織の剥離と薬剤の注入を組み合わせることで、これまでの治療法では対応が困難だった症例にもアプローチ可能とされています。
トライフィルプロがおすすめな症状とニキビ跡のタイプ

医師がトライフィルプロの治療を検討する際は、まず肌の状態や症状の特徴を丁寧に確認します。
特に、ダーマペンやフラクショナルレーザーなどの施術で十分な変化が得られなかった方や、広範囲にわたる肌の凹凸がみられる場合などに、医師が適応を判断することがあります。
ニキビ跡の種類別の特徴
ニキビ跡による皮膚のへこみは、その形状や深さによって大きく3つのタイプに分類されます。
- アイスピック型
- ボックスカー型
- ローリング型
多くの場合、患者さんの肌にはこれら複数のタイプが混在しており、医師はそれぞれの特徴を踏まえて治療方針を検討します。
アイスピック型のニキビ跡
アイスピック型は、細く深く突き刺さったような形状をしています。表面からは小さく見えても、真皮の深層まで達していることがあり、瘢痕組織が深い部分に存在しているのが特徴です。
このタイプは表面的な治療では変化が得られにくいため、医師は深部組織に働きかけられる施術を検討することがあります。
トライフィルプロについても、炭酸ガスや薬剤注入を用いた治療法として選択肢の一つとなる場合があります。
ボックスカー型のニキビ跡
ボックスカー型は、四角い形状で底が平らで、周囲の皮膚との境界がはっきりしているのが特徴です。
繰り返す炎症によって創傷治癒が妨げられ、へこみとして残ることがあります。浅いものから深いものまで幅広く、深さに応じてアプローチが異なります。
深いボックスカー型では、皮下組織の癒着を解除するような施術が検討されることがあります。トライフィルプロもその一つとして考慮されるケースがあります。
ローリング型のニキビ跡
ローリング型は、比較的浅くなだらかな凹みで、見る角度や光の当たり方によって目立ち方が変わるのが特徴です。
皮膚の深部にある線維組織が癒着し、皮膚表面を引き下げていることが原因とされます。
この場合、癒着を解除するアプローチが必要と判断されることが多く、トライフィルプロを選択肢のひとつとして検討する医師もいます。
ニキビ跡以外で検討される肌トラブル
トライフィルプロは、ニキビ跡以外の肌の悩みに対しても適応される場合があります。
例えば、
- 毛穴の開き
- 深めのしわ
- 目の下のクマ
- 肌全体のハリや弾力の低下
などの症状に対し、治療法の一つとして医師が検討することがあります。
ただし、これらの変化の感じ方には個人差があり、年齢や肌質、生活習慣、症状の程度などを総合的に考慮したうえで判断されます。治療を検討される際は、必ず医師に相談し、ご自身の状態に合った方法を確認することが重要です。
トライフィルプロのメリットと選ばれる理由
医療機関においてトライフィルプロが治療方法のひとつとして検討される背景には、独自の仕組みがあります。
- 炭酸ガスによる組織の剥離
- 薬剤の均一な分散
- ボーア効果による酸素供給の促進
という3つの作用が組み合わさることで、皮膚組織の再構築が期待される可能性があります。
ニキビ跡改善と肌質への影響について
トライフィルプロは、皮下組織の癒着に働きかける仕組みを持つとされ、凹凸のあるニキビ跡や肌の質感に関する悩みに適応する場合があります。
炭酸ガスを用いた処置によって皮膚の血流や代謝に変化を与える可能性があり、その結果として肌の質感や毛穴の目立ち方に変化が見られることもあるとされています。
従来のサブシジョンとの違い
従来のサブシジョン治療は、太めの針やカニューレを用いて医師が直接皮下組織に働きかける方法です。確実性がある一方で、出血や一定期間のダウンタイムが伴うことが知られています。
トライフィルプロでは、より細い針と炭酸ガスを用いる点が異なり、組織への影響が従来の方法と異なると考えられています。
ただし、深部に及ぶ癒着の場合は従来のサブシジョンが適していると判断されることもあり、どの方法が適切かは症状や希望を踏まえて医師が判断します。
フラクショナルレーザーや手打ち注射との比較
フラクショナルレーザーは点状にレーザーを照射し、皮膚の再生を促す目的で使用される方法です。施術後に赤みが一定期間続く場合や、色素沈着のリスクがある点も知られています。
また、ヒアルロン酸やジュベルックなどを注射で注入する方法は、凹みを補う目的で行われることがあります。比較的早い段階で変化が見られる場合もありますが、薬剤が均一に広がらない場合やしこりのリスクがあるとされています。
トライフィルプロは、炭酸ガスを活用することで薬剤が広い範囲に行き渡る仕組みがあり、処置のばらつきが抑えられる可能性や、医師が副作用リスクを配慮して施術を行いやすい点がメリットとされます。
トライフィルプロで使用される薬剤の種類と選び方
トライフィルプロの施術では、症状や肌の状態に応じて複数の薬剤が選択肢となります。
主に使用されるのは、
- ポリ乳酸製剤
- ポリヌクレオチド製剤
- ヒアルロン酸製剤
この3種類でそれぞれに異なる特性があり、目的や肌質に合わせて検討されます。
ポリ乳酸製剤(ジュベルック)の特性と適応
ポリ乳酸製剤は、生体内で徐々に分解される性質を持ち、美容医療の分野でも取り入れられることがある薬剤です。
コラーゲン産生をサポートする仕組みが注目されており、皮膚の質感やボリュームに関連した治療を希望するケースで検討対象となります。
症状の種類(例:クレーター状のニキビ跡など)や持続性への希望に応じて、医師が判断します。
ポリヌクレオチド製剤(リジュラン)の特性と適応
ポリヌクレオチド製剤は、皮膚の環境サポートを目的として利用されることがある薬剤で、保湿やハリの変化を意識したい場合に検討されることがあります。
比較的軽度な症状や「なめらかさ」「質感の均一性」を重視する方に、医師が選択肢として考えることがあります。選択の際には、他の薬剤との併用や肌質との相性も含めて検討されます。
ヒアルロン酸製剤(スネコス)の特性と適応
ヒアルロン酸製剤は、美容医療で幅広く使用される代表的な注入薬剤のひとつです。水分保持力に注目されており、ボリューム補填や輪郭の調整に利用されることがあります。
他の薬剤に比べて変化が分かりやすいとされることもあり、改善を希望する部位の形状や全体のバランスを考慮して選ばれる場合があります。
広く知られている薬剤で、単独で使用されるほか、他の薬剤と併用されることもあります。薬剤の選び方には明確な「正解」があるわけではなく、個々の肌状態や治療目的によって最適な選択は異なります。
そのため、どの薬剤が合っているかは自己判断せず、必ず医師と十分に相談して決定することが大切です。
トライフィルプロの施術の流れと回数・スケジュール
美容皮膚科で行われる治療の一つとして注目されている「トライフィルプロ」について、一般的な施術の流れや回数の目安をご紹介します。
施術当日の手順と所要時間
施術当日は、まずカウンセリングと医師による診察から始まります。肌の状態や悩みを確認し、施術範囲や使用薬剤について最終的な方針を決めます。
メイクをしている場合はクレンジングで落とし、素肌の状態に整えます。施術前には麻酔クリームを塗布して、施術中の痛みに配慮することがあります。
実際の施術時間は範囲や内容によって異なりますが、目安として15分から1時間程度です。施術後は当日シャワーが可能ですが、洗顔や入浴、メイクは翌日以降に行うよう指示される場合があります。
お肌が一時的に敏感になっている可能性があるため、こすらないよう注意が必要です。
施術回数と通院間隔の目安
治療回数や間隔は、肌の状態や使用薬剤、患者様ごとの経過を踏まえて医師が判断します。一般的には複数回の施術を前提に計画されることが多く、1か月程度の間隔をあけて継続するケースが見られます。
ただし、必要な回数や効果の程度は人によって異なります。
施術後の赤みや腫れなどの一時的な反応が生じることもあるため、スケジュールを立てる際にはダウンタイムの有無も含めて相談することが大切です。
トライフィルプロの料金相場と費用について
トライフィルプロによる治療を検討する際、多くの方が気になるのは費用面です。
自由診療にあたるため、公的保険は適用されず、料金は医療機関ごとに設定されています。施術の内容や薬剤の選択によって費用は幅広く変動するため、事前に内訳を確認することが大切です。
費用に影響する主な要素
治療費用は、以下のような要素によって変わります。
- 注入回数(ショット数)
- 使用する薬剤の種類(例:ポリ乳酸製剤、ポリヌクレオチド製剤、ヒアルロン酸製剤など)
- 医師が行うか、または看護師が行うかといった施術者の違い
- 施術範囲や組み合わせる治療内容
ショット数に応じて料金が設定されている場合があり、たとえば「100ショットあたり7万円前後」といった料金が目安として案内されるケースもあります。
また、使用する薬剤の種類によって追加費用が発生する場合があるほか、初回カウンセリング料、麻酔の有無、薬剤費用の内訳、複数回セットプランの有無なども費用を検討するうえでの確認ポイントです。
トライフィルプロの副作用・痛み・注意事項について
トライフィルプロの治療を検討する際には、医師が説明する副作用やリスクについて事前に理解しておくことが大切です。
安全に受けるために、以下の点を把握しておきましょう。
施術中の痛みと副作用について
トライフィルプロは針を用いる施術であるため、チクチクとした痛みを感じる場合があります。一般的には、表面麻酔を使用して痛みを軽減することが多いとされています。
医師から説明されることのある副作用には、以下のようなものがあります。
- 施術部位の赤み
- 腫れ
- 内出血
赤みや腫れは一時的な症状としてみられることがあり、数日で軽快していくケースも報告されています。内出血は小さなものが出る場合があり、多くは自然に消失していきます。
ただし、症状の程度や回復の早さには個人差があるため、事前に説明を受けておくと安心です。
施術を受けられない方と禁忌事項
医師が施術を推奨しない状態として、以下が挙げられます。
- 妊娠中の方
- 治療部位に感染や傷、強い炎症がある場合
- 免疫力や回復力に影響を及ぼす疾患を有する場合
また、自己免疫疾患、ヘルペスウイルス感染症の既往、ケロイド体質、薬剤アレルギーなどがある方は、事前に必ず医師へ申告してください。
治療を受けるかどうかの判断は、医師が患者様の全身状態や治療部位の状況を確認したうえで行います。治療のメリットとリスクについて十分に理解し、納得したうえで進めることが大切です。