ダーマペン4のダウンタイムは何日くらい?術後の経過や回復期間について

ダーマペン4は、微細な針で肌にごく小さな無数の穴を開けて、ニキビ跡、毛穴の開き、たるみなどを改善していきます。
最新のダーマペン4で使用する針は直径0.2mmと大変細いのですが、施術後はダウンタイムが必要です。ダーマペン4のダウンタイムは症状に応じて3〜7日程度で、施術時の針の深さや肌質などによっても個人差があります。
施術直後の赤みや軽い腫れは避けられませんが、正しいアフターケアを行えば症状を軽減し、回復を早める可能性が高まります。
本記事ではダーマペン4施術後の日数ごとの肌の変化や回復過程、日常生活への復帰目安、効果的なアフターケアまで詳しく解説していきます。
予定がある方も安心してダーマペン4の施術を受けられるよう、計画的なスケジュール管理のポイントもご紹介します。
ダーマペン4のダウンタイムは何日続く?

ダーマペン4のダウンタイムは3〜7日程度続きます。肌の状態や施術の強度によって個人差があるため、完全に回復するまでの期間には幅があります。軽度の施術なら3日程度、中程度から強度の高い施術では5〜7日かかります。
ダーマペン4後、日常生活へどれくらいから復帰できるのかも、気になるポイントではないでしょうか。メイクができるタイミングや、仕事や外出できるようになる時期を解説していきます。
ダーマペン4施術後の肌の回復経過
ダーマペン4施術後の肌は、日が経つとともに段階的に回復します。ダウンタイムにかかる日数を知っておくと、治療経過でトラブルが起こっていないかわかりますし、安心感もあります。
ダーマペン4の施術後 | ダウンタイムの経過 |
---|---|
施術当日 | 赤みが強く出る 腫れ |
1日目(施術翌日) | 赤みが少し落ち着く 腫れやかゆみ 肌表面がわずかに乾燥 内出血 |
2日目 | 赤みが軽減 肌の乾燥 皮膚の剥がれ |
3~4日 | 赤み消失 乾燥した角質が剥がれる |
5~7日 | 肌の質感改善 滑らかさや明るさアップ |
施術当日は、肌の赤みが最も強く現れる時期です。顔全体が日焼けしたような赤みや腫れが出て、軽い灼熱感や引きつれ感を感じる方もいます。施術箇所によっては微細な出血点が見られることもありますが、数時間以内に止まります。
翌日(1日目)には赤みがやや落ち着き、肌表面がわずかに乾燥して引き締まった感覚になります。ダーマペン4の針が深部にまで届く治療を行った場合には、内出血が起こりやすいです。
2日目には赤みがさらに軽減し、肌の乾燥感や皮膚の軽い剥がれが始まることがあります。3〜4日目になると多くの方は赤みがほぼ消失し、乾燥した古い角質が徐々に剥がれ落ちる段階に入ります。皮むけや角質が剥がれるのが分かる時期は、肌が再生されつつあるサインです。
5〜7日目には肌の質感が改善され始め、なめらかさや明るさが増してきます。個人差はありますが、1週間程度経つと肌表面の問題はほぼなくなります。
内出血の症状が出た場合に、血行が良くなる激しい運動などをしてしまうと、回復に時間がかかる場合もあります。
ダーマペン4の施術では、完全な回復と効果の実感には2〜4週間かかったと感じる方が多いです。コラーゲンの生成は施術後3ヶ月程度まで続くこともあり、肌質の改善は徐々に現れます。
針の深さによって異なるダウンタイム期間
ダーマペン4のダウンタイム期間は、使用する針の深さによって変わります。
ダーマペン4の針の深度 | ダウンタイム期間 |
---|---|
浅い針深度(0.2mm~0.5mm) | 1~2日程度 |
中程度の針深度(0.5mm~2.0mm) | 2~3日程度 |
深い針深度(2.0mm~) | 4~7日程度 |
ダーマペン4の深度は0.2㎜から3.0㎜まで0.1㎜単位で調整できます。針の深さは施術の目的や肌の状態に合わせるため、肌トラブルによってダウンタイムに違いも現れます。
浅い針深度(0.2mm〜0.5mm)の場合、表皮の浅い層のみに作用するため、ダウンタイムは最小限です。赤みが出ても数時間から1日程度で引き、翌日には通常の生活に戻れることが多いです。この深さは美容液の浸透促進、美白目的や薄いシミなど軽い肌質改善に適しています。
中程度の針深度(0.5mm〜2.0mm)になると、真皮層まで針が届き、ダウンタイムは2〜3日程度に延びます。赤みや軽い腫れが48時間程度続き、その後軽い乾燥や剥がれが生じる場合が多いです。
2.0㎜までの針深度は、ニキビ跡、小じわ、たるみなどの改善に効果的です。深い針深度(2.0mm〜)を使用した場合は、ダウンタイムが4〜7日程度必要になります。赤みや腫れが2〜3日続き、その後肌の乾燥や剥がれが目立つことがあります。
深い深度での治療は、傷跡や白色で古くなったストレッチマークなどの肌トラブルに対して用いられます。深い深度だと高い効果を得られると思っている方もいますが、目的に応じた深さで施術を受けてください。
また、顔の部位によっては肌の厚みは異なるので、ダウンタイムに影響が出る場合もあります。必ず施術前のカウンセリングで、ダウンタイムに要する日数を確かめておきましょう。
仕事や外出はダーマペン4後いつから可能か
ダーマペン4施術後、日常生活に戻れる時期は多くの方にとって気になる点ではないでしょうか。
軽度の施術(浅い針深度)の場合、翌日から通常の仕事や外出が可能なケースが多いです。職場などでマスクをしたままでも特に問題なければ、すぐに復帰しても問題ありません。
肌の赤みも軽度であれば、薄めのメイクでカバーでしやすいのですが、施術後24時間はメイクを避けてください。針の深度が深い施術の場合は、1〜3日の休養期間を設けるとよいでしょう。対面での接客業や人前に立つ仕事では、肌の赤みや腫れが落ち着くまでの期間に余裕を持たせたほうが確実です。
外出や仕事が可能になっても、気を付けたいのは紫外線への暴露です。施術後の肌にダメージを与えるため、外出時には日焼け止め(SPF30以上)を必ず塗布し、直射日光を避けてください。
ただし日焼け止めもメイクと同様に、ダーマペン4の後24時間以上空けたほうがよいです。帽子やマスク、日傘など物理的に肌を保護する方法でも対策してください。
汗をかく激しい運動は施術後3〜5日間は控えましょう。汗の塩分や、運動による体温上昇が肌に刺激を与え、回復を遅らせる可能性があります。サウナやホットヨガ、岩盤浴など高温多湿の環境も、施術後1週間程度は避けてください。
肌のバリア機能が完全に回復するまでは、刺激を最小限に抑えるのが早期回復の秘訣です。
ダーマペン4施術後に早く治すための正しい過ごし方

ダーマペン4施術後のダウンタイム期間中には注意しておきたい点があります。できるだけお肌への影響を減らして、早く治るようにダウンタイムの日数を短くしたいものです。
また、ダウンタイムの過ごし方によって、よりダーマペン4の効果をより高められます。施術前には、必ずダウンタイムにするべきアフターケアを確かめておいてください。
紫外線対策を徹底して色素沈着を防ぐ
ダーマペン4施術後、最も注意しないといけない刺激の一つが紫外線です。施術によって肌のバリア機能が一時的に低下している状態では、通常よりも紫外線の影響を受けやすくなっています。
ダーマペン4の施術後の肌は、紫外線を浴びると通常よりもはるかに色素沈着を引き起こすリスクが高まります。施術で微細な傷が付いた肌に紫外線が当たると、メラニン色素が過剰に生成されるためです。
一度色素沈着が起こると、なかなかすぐには改善しません。効果的な紫外線対策としては、下記のものを行ってください。
- 施術後1週間は直射日光を極力避ける
- 外出時は日傘や帽子、マスクなどで物理的に肌を守る
- SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを使う
ただし、施術直後24時間は肌への刺激を避けるため、医師から許可があるまで日焼け止めの使用を控えます。その後は肌に優しい無添加・低刺激タイプの日焼け止めを選びましょう。
室内にいても窓からのUVA波は肌に届くため、カーテンやブラインドも活用してください。
また、紫外線は季節や天候に関わらず存在するため、冬や曇りの日でも対策を怠らないようにします。
肌をこすらず刺激を与えないようにケアする
ダーマペン4施術後の肌は非常にデリケートな状態です。ダウンタイム中のスキンケアが間違っていると、回復が遅れるだけでなく、炎症やトラブルを引き起こす可能性があります。赤みがあり熱感が強いなら、清潔なタオルで巻いた保冷剤で冷やす方法もあります。
ただし施術を受けた部位は12時間は濡らしてはいけません。洗顔は施術当日を避け、翌日から再開することが望ましいです。もし洗顔してしまった場合、赤みが増したりヒリついたりするので十分に注意してください。
洗顔料は低刺激で肌に優しいものにし、ぬるま湯または冷水を使って行います。手のひらを使って泡を肌に乗せるように優しく洗い、こすらないよう注意しましょう。
タオルで顔を拭く際も、強くこすらずに軽く押さえるように水分を取ります。清潔なタオルを使ってください。
スキンケア製品は、医師に使用できるか確認しておくと安心です。通常のスキンケア製品に含まれる香料やアルコール、活性成分は肌への刺激となる可能性があります。
特にレチノールやAHA、BHAなどの角質ケア成分、ビタミンCなどの美白成分は施術後少なくとも1週間程度は使わないようにします。
ダーマペン4後のメイクをするときのコツ
メイクを再開する際は、肌に優しい製品を選んでください。ミネラルファンデーションは肌への負担が少なく、カバー力もあるため最適な選択肢です。
合成界面活性剤やアルコール、香料などの刺激成分を含まないものを選びましょう。下地は保湿成分が豊富なもの、または敏感肌用の製品がおすすめです。
メイクの方法は、パフやブラシでこすらず、スポンジで軽く押さえるように塗ります。チークやアイシャドウなどのポイントメイクは、施術後4〜5日経ってから徐々に取り入れると良いでしょう。
落とす際もオイルクレンジングやミルククレンジングなど、こすらずに落とせるタイプが適しています。
激しい運動・飲酒・サウナなどを控える期間
ダーマペン4施術後は、体温上昇や血行促進を引き起こす活動をすると回復までの期間が長くなる可能性が高まります。
【ダーマペン4施術後に避けたいこと】
控える活動 | 理由 | 避けておく期間 |
---|---|---|
汗をかくような激しい運動 | 発汗が炎症などを悪化させる | 3日間 |
アルコール | 利尿作用で肌の乾燥を促進 | 48時間 |
サウナ/長時間入浴 | 発汗が炎症などを悪化させる | 3~5日間 |
プール/海水浴 | 塩分や塩素が肌を刺激する | 7日間程度 |
汗をかくような激しい運動や飲酒などを避けると、ダウンタイムが長引かずに済みます。
激しい運動は施術後72時間(3日間)は避けるのが理想的です。運動による発汗や体温上昇は肌の炎症を悪化させる可能性があります。特に汗をかきやすい有酸素運動やホットヨガなどは控えましょう。軽いストレッチや散歩程度であれば、施術翌日から問題ないケースが多いです。
飲酒に関しては、アルコールには血管拡張作用があり、施術後の赤みを増強させる可能性があります。また、アルコールには利尿作用もあるため、肌の乾燥を促進する恐れがあります。施術後48時間(2日間)は飲酒を控え、その後も1週間程度は適量を心がけましょう。
サウナやお風呂の長時間の入浴も注意が必要です。高温環境は血行を促進し、施術後の炎症を増強させる可能性があるためです。施術後3〜5日間はサウナや岩盤浴、長時間の入浴は避け、シャワーか短時間にとどめるのが無難です。
プールや海水浴も塩素や塩分が肌を刺激するため、施術後1週間程度は控えましょう。肌の状態が十分に回復した後に、スポーツなど徐々に再開するのが安全です。
大切な予定を入れる際の計画の立て方
ダーマペン4施術を受ける際、予定や人前に出る機会との兼ね合いを考慮して予約を入れます。スケジュールを上手に管理すると、ダウンタイム中の社会生活への影響を最小限に抑えられます。
ダーマペン4の施術後1週間は肌の状態が不安定になります。特に人前での重要なプレゼンテーション、結婚式や卒業式などの特別なイベント、写真撮影などは施術から10日〜2週間後に設定したほうがよいでしょう。
季節によっても回復期間は変わることがあります。
夏場は汗や紫外線の影響で回復が遅れる可能性があるため、屋外イベントがある場合は余裕を持たせます。冬場は乾燥によって皮むけが余計に目立つ場合もあるので、より保湿ケアを念入りに行う必要があります。
初めてダーマペン4を受ける場合は、肌がどのように反応するか予測できないため、スケジュールはギリギリや詰めて入れないようにします。
2回目以降は自分の肌の回復パターンが分かるため、計画を立てやすくなります。週末に施術を受け、週明けから仕事に戻るというパターンであれば、スケジュールを組みやすいでしょう。例えば金曜日の夕方に施術を受ければ、月曜日には赤みや腫れが治まり、スムーズに仕事に戻れます。
ダーマペン4のダウンタイムを短くする効果的な方法

ダーマペン4の施術を受けたあとは、ダウンタイムをできるだけ短縮したいものです。
回復を早める鍵となるのは、第一に保湿ケアです。ダーマペン4は、微細な針を肌に刺していますので、施術後は肌に過剰な刺激を与えない点にも気を付けましょう。
ダウンタイムを短くするには、施術後のケアだけでなく施術前のケアも大切です。
保湿ケアの徹底で回復を早める方法
ダーマペン4施術後の肌は、一時的にバリア機能が低下し、水分を保持する力が弱まっています。このため、保湿ケアが回復を早める効果的な方法となります。
保湿ケアの基本は「回数」と「質」です。通常よりも頻度を増やし、2〜3時間おきに保湿を行い、常に肌を潤った状態に保ちます。施術後3日間は集中的なケアをおすすめします。
セラミドやヒアルロン酸、スクワランなどの保湿成分が豊富な製品がおすすめです。医療機関の回復促進美容液があれば、使用してもよいでしょう。
保湿の方法も製品を手のひらで温めてから、優しくハンドプレスするように塗布します。決してこすったり、強く押し付けたりせず、肌に浸透するのを待ちましょう。
室内の湿度管理も忘れてはいけません。特に冬場や乾燥した環境では、加湿器を使用して湿度50%前後を維持して、肌の乾燥を防ぎます。
低刺激スキンケア製品の正しい選び方
ダーマペン4施術後の肌は特に敏感になっているため、使用するスキンケア製品選びが回復期間を左右します。刺激の少ない製品を適切に選ぶことで、肌への負担を減らし、ダウンタイムを短縮できます。
おすすめは以下のような鎮静成分が入っているスキンケアです。
- アロエベラ
- パンテノール
- ビサボロール
- カモミールエキス
- マデカッソシド
- ヨモギエキス
また、pH値も重要なポイントです。弱酸性(pH5.5前後)の製品が肌本来の状態に近く、刺激が少ないとされています。「敏感肌用」「低刺激」などの表示がある製品をチェックしてみてください。
成分リストが短く、必要最低限の成分だけを含む製品は、不要な刺激リスクを減らせます。「無添加」「パラベンフリー」などの表示も参考になりますが、全成分を忘れず確認しておきます。
施術クリニックで受けられる回復促進ケア
医療機関では、ダーマペン4の施術後早くお肌が回復できるようなケアを取り入れているところもあります。たとえば、施術後のクーリングパックや鎮静マスクを準備しているといったものです。クリニックおすすめパックなどのクールダウンケアがあり、施術後回復が気になるなら受けておくとよいでしょう。
またダーマペン4の施術時に高濃度ヒアルロン酸を併用して、施術後の赤みを抑えるプランがあるクリニックもあります。
肌温度を下げ、炎症反応を抑えると、赤みや腫れの早期改善に役立ちます。
アフターケアは追加料金が発生する医療機関もあれば、料金に含まれている場合もあります。費用は必ずトータルで確認してください。
ダーマペン4が効果的な肌トラブルと改善効果

ダーマペン4はニキビ跡、毛穴の開き、小じわなどの悩みに高い改善効果が期待できます。肌の自然治癒力を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するので、肌のハリやツヤが復活し若々しい印象に導きます。
ダーマペン4の効果はほとんどの肌トラブルでは、一度の施術ですぐに現れるものではなく、十分な間隔を空けて複数回の施術を受ける必要があります。一般的に3〜4週間ごと、トータルで3〜6回程度の施術が推奨されています。
肌質や悩みの程度によって個人差はありますが、施術を継続すると徐々に肌質の改善が実感できるようになります。
ニキビ跡・毛穴・小じわへのダーマペン4の効果
ダーマペン4は特定の肌トラブルに対し、肌の土台からの再生を促す治療方法です。
【ダーマペン4が効果を発揮する肌トラブル】
- ニキビ跡(クレーター状、色素沈着)
- 毛穴の開き
- 小じわ
まずニキビ跡については、クレーター状のものへの高い効果が認められています。マイクロニードルが皮膚に微細な穴を開け、コラーゲン生成を促し、凹んだ部分を徐々に持ち上げます。
色素沈着タイプのニキビ跡に関しても、ターンオーバーを促進するので、徐々に色むらを軽減させる効果が期待できます。ただし、赤みを帯びた炎症後色素沈着は改善に時間がかかる場合があります。
毛穴の開きに対しては、コラーゲン生成による引き締め効果が期待できます。鼻や頬の毛穴の開きや、たるみによる毛穴の目立ちに効果的です。ダーマペン4によって皮膚の弾力が高まるので、毛穴周辺の皮膚がサポートされ、目立ちにくくなります。
小じわについては、ダーマペン4は真皮層まで確実に針が届くので高い効果を発揮します。目元や口元の細かいちりめんじわ、表情じわなどに対して改善が見られるケースが多いです。
ダーマペン4の肌のハリ・ツヤを取り戻すしくみ
ダーマペン4が肌のハリやツヤを取り戻す仕組みは、「コラーゲン誘導療法」に基づいています。加齢とともに減少するコラーゲンやエラスチンを自然な形で増やせるので、ハリやツヤも取り戻せるのです。
ダーマペン4で肌がツヤやハリを取り戻す過程を見ておきましょう。
① ダーマペン4の微細な針(マイクロニードル)が皮膚に数百〜数千の穴を開ける
穴は「マイクロダメージ」と呼ばれ、身体の自然治癒メカニズムを活性化させる
② 損傷に対して、身体が再生サイクルを始動
血小板が損傷部位に集まり、成長因子を放出
③ 線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンとエラスチンの新たな生成を促進
ダーマペン4の治療の過程を「創傷治癒」と呼びます。
さらに、古い角質がきちんと取り除かれるので、ターンオーバーも促進され、新しい肌細胞が表面に現れます。肌表面が滑らかになり、光の反射が均一になってツヤが増していきます。
ダーマペン4の効果を実感するまでの期間と施術間隔
ダーマペン4の効果は即効性のあるものではなく、身体の自然な治癒・再生に基づいて徐々に現れます。
【ダーマペン4の効果を実感するタイミング】
- 肌のキメやトーンの変化は初期効果ですぐにわかる
- コラーゲン生成による効果は4~6週間後からわかる
- コラーゲン生成による効果は3ヶ月以上かけて最大化する
効果の実感時期と施術間隔を理解しておくと、より効率的に肌質改善を進められます。
初回施術後、すぐに肌のキメの改善やトーンが上がるなどの初期効果を感じる方が多いです。これは表皮層の改善によるもので、比較的早く実感できる変化です。
しかし、コラーゲン生成による本格的な効果は施術後4〜6週間から現れ始め、3〜6ヶ月かけて最大化します。ダーマペン4の施術間隔は目的に応じて異なりますが、4〜6週間隔が推奨されています。
肌の再生サイクルと、コラーゲン生成のピークを考慮して間隔を空けるとよいでしょう。
間隔を短くしすぎると肌への負担が大きくなり、長すぎると効果が薄れる可能性があります。改善したい肌トラブルの種類によっても適切な間隔は変わります。
【肌トラブルごとのダーマペン4施術の間隔】
- ニキビ肌、傷跡⇒4週間隔
- 肌質改善、アンチエイジング⇒6週間隔
集中施術後は、3〜6ヶ月ごと定期的にメンテナンス施術を受けると、効果を長く維持できます。
効果の出方には個人差があるため、医師や施術者と相談しながら、自分に合った施術計画を立てることが大切です。
ダーマペン4と従来型の効果の違い

最新のダーマペン4は従来のダーマペン3から大きく進化し、肌トラブルに対してより高い効果が得られるようになりました。
ダーマペン4 | ダーマペン3 | |
---|---|---|
針の本数 | 16本 | 12本 |
針の最大深度 | 3.0㎜ | 2.5㎜ |
穴の個数(1秒間あたり) | 1920個 | 1300個 |
オートマティックバイブレーション | あり | なし |
ダーマペン4は従来のダーマペン3より、肌トラブルに応じたきめ細かい施術ができるようになっています。
また気になる痛みに関しても、オートマティックバイブレーション機能によりかなり軽減されました。
ダーマペン4と、従来型の変更点からどんな点がよくなったのか一つずつ解説していきます。
針の数が増え施術が効率化された
ダーマペン4の針の数は、従来のダーマペン4の12本より多く16本に増えました。針の数が多いと、一度に針を開けられる範囲の面積が広くなります。
そのため、治療時間を短くでき、施術が効率化されているのです。
1秒間に開けられる穴の個数が増えた
ダーマペン4の針スピードが上がり、1秒間に開ける穴の個数が大きく増えています。従来は1秒間あたり1300個でしたが、ダーマペン4では1920個となりました。
速度が上がると、施術時間の短縮によって肌への負担を大幅に軽減できます。
オートマティックバイブレーション機能で不快感を軽減
ダーマペン4には、従来では搭載されていなかったオートマティックバイブレーション機能があります。
オートマティックバイブレーション機能とは、振動しながら針を素早く刺せる機能です。振動しながら刺すので、ダーマペン4の施術で気になる痛みが抑えられます。
施術の痛みが気になっていた方も、ダーマペン4なら不快感を最小限にできるでしょう。
針の深度により細やかな治療が可能
ダーマペン4では、最大深度が0.5㎜深くなり3.0㎜までとなりました。より深く穴を開けられると、ニキビ跡や毛穴などさらに高い効果を得られます。
また細かく深さの調整ができますので、従来のダーマペン3よりも回復までのダウンタイムが短くなるケースが多いです。
ダーマペン4施術を受ける前に確認すべき注意点
ダーマペン4施術は効果的な肌再生治療ですが、誰にでも適している治療ではありません。施術を受ける前に、自分の肌状態や健康状態について確認しておくべきポイントがあります。
ダーマペン4は針を刺す治療ですし、表面麻酔も行います。自分がダーマペン4での治療に適しているかどうか知ってから、施術を受けてください。
施術が受けられない肌状態と持病
ダーマペン4施術は肌の状態や持病によっては施術を受けられない、または延期が必要なケースがあります。安全な施術のために、以下のような状態であれば原則として施術を行わないクリニックが多いです。事前に医師に相談してください。
- 施術部位に創傷などの炎症がある
- 重度の金属アレルギーがある
- 麻酔アレルギー
- ヘルペス
- アトピー性皮膚炎
- 乾癬
- 感染症がある、または感染症治療中
妊娠中や授乳中の方、また妊娠の可能性がある方もダーマペン4での治療は受けられません。
該当するのかどうなのかが気になる方は、必ず施術を受けるクリニックで確認してください。
必ず医師に相談してから施術を受ける症状
ダーマペン4の禁忌対象ではない場合でも、施術を避けたほうがよいケースがあります。
個別に医師が判断しますので、必ず相談してください。
- 日焼けをしている(海などに行く予定がありこれから日焼けをする可能性が高い方も含む)
- 肌が極度に乾燥している
- 敏感肌
- 通院中や処方薬の服用や外用中
- てんかんの薬を内服、外用している
カウンセリングや相談で伝え忘れないように注意しておきましょう。
ダーマペン4の施術で起こるリスクと副作用の可能性
ダーマペン4施術は安全な治療ですが、どんな医療行為にも一定のリスクが伴います。
事前に起こりうる副作用を理解しておくと、適切な対応が可能になり、不安も軽減できます。
副作用 | 症状が出た場合の対応など |
---|---|
赤み、腫れ | 通常は正常な炎症反応 1週間以上続く場合は医師に相談 |
内出血 | 通常は1~2週間で消失 |
色素沈着 | 一時的なものだが消失まで長期になることもある |
感染 | 肌を清潔に保ち衛生面に気を付ける 発赤・熱がある、痛みが強くなる場合は医師に相談する |
赤みや腫れは針による刺激に対する正常な炎症反応であり、多くの場合は心配する必要はありません。ただし、赤みが1週間以上続く場合は、医師に相談するのが望ましいでしょう。
他に起こる可能性のある副作用としては、内出血があります。特に目の周りなど皮膚の薄い部位で生じやすく、通常1〜2週間で消失します。血行の良い方や抗凝固薬を服用している方は発生リスクが高まります。
別の副作用として、施術後の色素沈着が挙げられます。多くの場合は一時的なものですが、完全に消失するまで数ヶ月かかることもあります。
感染のリスクは医療機関での施術では極めて低いですが、施術後のケアを怠ると可能性が高まります。発赤、腫れ、熱感、痛みが強くなる場合は、早急に医師に相談してください。
ダーマペン4と併用すると効果的な施術
ダーマペン4施術は単独でも高い効果がありますが、他の美容治療と組み合わせれば、相乗効果が期待できます。レーザーやフォトフェイシャルなどの美容治療後または前に、一定期間空けてダーマペン4施術を受ける方法です。
また、ダーマペン4施術時に薬剤を使用して有効成分を導入する方法もあります。
クリニックによって対応している併用治療が異なりますので、必ず確認しておきましょう。
相乗効果が期待できる美容成分導入
ダーマペン4施術は、微細な針によって開けられた穴を通じて、通常では浸透しにくい美容成分を肌の奥深くまで届けられます。
ダーマペン4の特性を活かした「導入美容液」との併用は、施術効果を大きく高める方法として注目されています。
併用される主な治療には以下のものがあります。
併用される薬剤や治療法など | 主に使用される成分 | 改善できる肌トラブル |
---|---|---|
ウーバーピール | マンデル酸、乳酸などを配合したピーリング剤 | ニキビ跡、ニキビ |
CLRローション | 天然因子アミノ酸など | 鼻やTゾーンの毛穴の黒ずみ |
エクソソーム | ヒト脂肪幹細胞培養液 | シワ、たるみ、ニキビ跡 |
BENEV | EGFやFGFなどの成長因子 | ニキビ跡、毛穴、シワ、年齢肌改善など |
ベルベットスキン(マッサージピール) | 皮膚を剥離しないピーリング剤 | ニキビ跡、小じわ、毛穴など |
ハイラアクティブ | 高濃度ヒアルロン酸など | 赤みやかゆみなどの副作用を軽減 |
BENEVなど成長因子を含む美容液の併用は、ダーマペン4との高い相乗効果が期待できます。
EGF(上皮成長因子)やFGF(線維芽細胞成長因子)は細胞の増殖や再生を促進し、コラーゲン生成を加速させます。ニキビ跡、毛穴だけでなく、シワや年齢肌全体の改善にも効果的です。
ピーリング剤も、ダーマペン4と併用できる薬剤です。また、ヒアルロン酸のようにダーマペン4の副作用を軽減する薬剤も併用できます。
医師との相談のうえで、併用する薬剤を決定しましょう。
肌質改善効果をアップできる組み合わせ治療
ダーマペン4施術の効果をさらに高めるためには、他の美容医療と組み合わせる「複合治療」が効果的です。同時に施術を受けられるものと、一定期間空けてからのほうがよいものがあります。
それぞれの施術の長所を組み合わせれば、単独では改善しにくい肌トラブルの改善が狙えます。
フォトフェイシャルやIPLとの組み合わせ
まず、フォトフェイシャルやIPL治療との組み合わせは色素沈着やニキビ跡の改善に優れた効果を発揮します。
フォトフェイシャルで色素を分解した後、2〜4週間空けてダーマペン4施術を行うと、色素の排出とターンオーバーの促進が期待できます。
フォトフェイシャル自体は、ダウンタイムがほとんど必要ありません。ただし、皮膚のターンオーバーが確実になる2週間は間隔を空けてからダーマペン4の施術を行ったほうがよいでしょう。
また、ダーマペン4の施術を先に行った場合には、4週間程度空けてからフォトフェイシャルを受けてください。
フラクショナルレーザーとの組み合わせ
フラクショナルレーザーとダーマペン4の組み合わせも相性が良いです。
レーザーが深い層に働きかけるのに対し、ダーマペン4は表皮から中層に効果を発揮するため、異なる深度からのアプローチが可能になります。施術間隔は4〜6週間が目安です。
PRP療法とダーマペン4の組み合わせ
PRP(多血小板血漿)療法との併用も再生効果を高めます。ヴァンパイアフェイシャルとも呼ばれています。
自身の血液から抽出した成長因子を豊富に含むPRPをダーマペン4施術と併せて導入し、傷跡や深いシワへ効果をもたらします。
自分の血液を利用しているので、アレルギーが起こりにくいのもメリットです。
HIFUとダーマペン4の組み合わせ
HIFU(高密度焦点式超音波)療法をダーマペン4の2週間以上前に受けておくと、深部からのリフトアップ効果とダーマペン4の表層改善効果が組み合わさり、若返り効果が得られます。
どちらを先に受けてもよい治療ですが、HIFUで肌を引き締めてからダーマペン4施術の順番がおすすめです。
組み合わせ治療を検討する際は、施術の順番や間隔が大切です。医師と相談して、自分の肌状態と目的に合った組み合わせで施術を受けましょう。
ダーマペン4に関するよくある質問と回答
ダーマペン4施術をこれから受けようか迷っている方は、気になる点はできるだけ解決しておきたいですね。正確な情報を得れば、施術に安心して臨めます。
またクリニックでも相談やカウンセリングを受け付けているところがありますので、ぜひ利用してください。
ダーマペン4施術の痛みはどれくらい?麻酔はできる?
ダーマペン4施術における痛みの程度は、最も気になるポイントの一つではないでしょうか。
痛みの感じ方には個人差がありますが、ダーマペン4の痛みは多くの方が「ピリピリとした刺激」や「日焼けのような熱感」と表現します。
針の深さが浅い場合(0.5mm以下)は軽い不快感程度ですが、深くなるほど(1.0mm以上)痛みを感じやすくなります。特に額や眉間、鼻、あごなど骨に近い部位や、皮膚が薄い部分では刺激を感じる傾向が強いです。
痛みの軽減方法としては、麻酔クリームを使用します。麻酔クリームは、施術の30〜60分前に塗布して、表面麻酔の効果を得られるものです。主に使用される麻酔クリームはリドカインが主成分のもので、効果は1〜2時間持続します。
笑気ガスによる吸入鎮静法を併用するクリニックもあります。笑気ガスは全身のリラックス効果が得られ、痛みへの感受性が低下します。不安や緊張が強い方におすすめです。
施術前には痛みについて医師と相談し、自分に合った方法を選んでください。
肌の状態によってダーマペン4の効果は違ってくるの?
ダーマペン4施術の効果は、個人の肌状態や年齢、トラブルの種類や程度によって異なります。同じ施術を受けても、人によって結果に差が出る場合が多いのです。
20代〜30代前半の場合、コラーゲン生成能力が比較的高いため、施術効果が現れやすい傾向があります。特に軽度のニキビ跡や毛穴の開き、初期の小じわなどに対してダーマペン4は良好な反応が期待できます。2〜3回の施術で十分な改善が得られる方も珍しくありません。
30代後半〜40代になると、肌の再生能力がやや低下するため、効果が現れるまでに時間がかかる場合があります。しかし、ダーマペン4のコラーゲン誘導効果は大変高いものですから、定期的な施術により肌質の改善や小じわの軽減などの効果が期待できます。この年代では4〜6回の施術が目安となることが多いです。
50代以上になると、肌の再生能力がさらに低下するため、効果を実感するまでに時間がかかったり、より施術回数が多くなったりする場合があります。ただし、ダーマペン4施術と薬剤の併用治療を行えば、たるみやシワの改善効果は十分に期待できます。
肌質別に見ると、脂性肌の方は毛穴の開きや皮脂分泌のコントロールに効果を発揮します。乾燥肌の方は保湿力の向上や肌質の改善が期待できます。敏感肌の方は反応が強く出る可能性があるため、まず医師に相談してください。
ダーマペン4の料金相場はどれくらい?保険適用になる?
ダーマペン4施術の料金は、クリニックの立地や知名度、使用する薬剤などによって変動します。
平均的なダーマペン4の価格帯は以下の通りです。
- 顔全体:1回あたり15,000円〜30,000円程度
- 額や頬、鼻などの一部位:1回あたり8,000円〜15,000円程度
料金はあくまで目安ですので、顔全体の施術が40,000円以上のところも見つかります。
さらに、導入美容液を併用するなら料金が変わります。美容液込みの価格設定や、成長因子配合美容液などを併用すると、5,000円〜15,000円程度の追加料金がかかってくる設定のようにクリニックによって異なりますのでご注意ください。
他には、3回〜6回セットのプランで契約すると、10〜20%程度割引になるクリニックもあります。
ダーマペン4では効果的な結果を得るには複数回の施術が必要なため、コスト面ではまとめて施術を受けたほうがお得です。
保険適用については、残念ながらダーマペン4施術は美容目的の治療とみなされるため、健康保険の適用外となります。すべて自費診療となるので、事前にクリニックの料金体系を確認しておいてください。
なお、料金には初診料や再診料、カウンセリング料、術後の薬剤費なども含まれる場合と別途かかる場合があります。
術後のアフターケア製品も別途購入するとさらに費用がかかります。治療にかかる費用はトータルで計画を立てておくとよいでしょう。
まとめ:ダーマペン4のダウンタイムを知っておくと安心
ダーマペン4施術は、微細な針を刺していくため必ずダウンタイムが必要です。ダウンタイムは、症状や施術によって3~7日間程度かかります。
最も多く出る症状は、赤みや腫れですがアフターケアによって軽減できます。保湿と紫外線対策をダウンタイム期間中は心がけてください。赤みや腫れが治まってきたら、皮むけやかゆみを感じる方も多いのですが、保湿で軽減できます。
ダーマペン4の施術を行うとダウンタイムは避けられないので、いつ施術を受けるのか考えてスケジュールを組みましょう。イベントの前には余裕を持たせて施術を行い、ダウンタイムを考慮して日程調整してください。
また、複数回の施術が必要な場合は、お肌の回復、ターンオーバーを待って適切な間隔でダーマペン4治療を受けます。ダーマペン4は、アフターケアと施術間隔がとても大切な治療です。