エラボトックスの効果はいつでる?注射の値段や回数を解説

小顔になりたい、エラ張りを改善したいと願う多くの方が注目しているのがエラボトックス注射です。
「注射してからどのくらいで効果が表れるの?」「何回くらい通えば理想の顔になれるの?」と、施術に対して気になることも多いのではないでしょうか。
本記事では、エラボトックスの効果が出始める時期から持続期間、施術間隔、クリニックの料金相場まで分かりやすく解説します。施術の流れやメリット・デメリットも紹介するので、初めてエラボトックスをする方も安心して参考にできます。
悩みを解消し、理想の小顔を手に入れるための正確な情報をお届けします。エラボトックスについて知りたいことがすべて分かる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
エラボトックスとは?施術の基本知識を紹介

エラボトックスとは、顔の輪郭をすっきりさせるために咬筋(顎の筋肉)にボツリヌストキシンを注射する美容医療です。
咬筋は噛む動作で使われ、発達すると顔の下部が四角く張った印象になる筋肉です。エラボトックスの注射は咬筋の過剰な動きを抑制し、時間をかけて萎縮させる効果があります。
エラボトックスは医療機関でのみ医師によって行われる施術で、注射時間は10~15分程度と短いです。麻酔が原則として不要でダウンタイムもほとんどない、あるいは比較的短いため、施術後すぐに日常生活に戻れます。
エラボトックス注射の仕組みと施術方法
エラボトックスで注射するボツリヌストキシンは、神経と筋肉の間の情報伝達物質(アセチルコリン)の放出を阻害します。
ボツリヌストキシンの作用で、神経から筋肉への指令が伝わりにくくなり、筋肉の過剰な収縮が抑えられていきます。エラボトックスの施術は非常にシンプルです。
- 医師が患者の顔の形や咬筋の発達具合を確認
- 最適な注射位置と量を決定
- 消毒
- 専用の細い針で左右の咬筋に均等にボツリヌストキシンを注入
注射時の痛みは蚊に刺されたような一時的なものがある程度とされています。多くの場合、麻酔なしでも十分耐えられるでしょう。
施術全体の所要時間は準備を含めても15分程度と短く、すぐに帰宅可能です。注射後に軽い内出血や腫れが出る方もいますが、多くは数日で自然に消失します。
施術後は激しい運動や飲酒、サウナなどは避け、安静に過ごしてください。注射の効果を安定させ、副作用のリスクを減らすためです。
エラボトックスと通常のボトックスの違い
エラボトックスと通常のボトックスは同じボツリヌストキシン製剤を使用しますが、注射する部位と目的が異なります。
エラボトックスは咬筋(顎の筋肉)に注射して顔の輪郭を変化させる施術で、小顔効果を目的としています。一方、通常のボトックスは主に表情筋(額や目尻、眉間など)に注射して、しわやたるみを改善する美容治療です。
表情筋の動きを抑制して表情じわの発生を防ぎ、肌表面をなめらかに保ちます。使用される薬剤の種類は同じですが、注入量や濃度が異なる場合があります。
エラボトックスは咬筋という大きな筋肉に作用させるため、通常のボトックスよりも多めの量を使用するケースがよく見受けられます。
持続期間に関しては、エラボトックスの効果は4〜6ヶ月程度持続しますが、個人差があります。その他の部位に注射するボトックスも同様の持続期間ですが、筋肉の使用頻度や個人の代謝によって変動します。
エラボトックス効果の種類と特徴

エラボトックスは複数の効果が期待できます。
【エラボトックスの主な効果】
- 顔の輪郭をスッキリさせる小顔効果
- 歯ぎしりや食いしばりの改善
- 顎関節症状の緩和など
効果の現れ方には個人差があり、持続時間経過後は徐々に効果が薄れていきます。
エラボトックスの特徴として、メスを使わない低侵襲な施術であるため、ダウンタイムがほとんどなく、短時間で施術が完了する点が挙げられます。
ただし、効果を維持するためには定期的な施術を繰り返し行う必要があります。
小顔効果とエラ張り改善の仕組み
エラボトックスによる小顔効果は、咬筋の活動の抑制によって生じます。咬筋は噛む動作を担う筋肉で、発達すると顔の横幅が広がり、いわゆる「エラ張り」の原因になるものです。
A型ボツリヌストキシン毒素を咬筋に注入すると、神経から筋肉への信号伝達が阻害され、筋肉の収縮力が弱まります。その結果、使用頻度が下がった咬筋は徐々に萎縮し、顔の横幅が細くなるのです。
効果は段階的に現れ、施術直後ではなく約1週間後から変化が感じられ始めます。注射量や筋肉の発達度合いによって効果の現れ方には個人差があり、筋肉量が多い方ほど効果が顕著に現れる傾向があります。
エラボトックスによる歯ぎしり・食いしばり改善効果
エラボトックスは小顔効果だけでなく、歯ぎしりや食いしばりの症状改善にも効果があります。歯ぎしりや食いしばりの症状は咬筋の過剰な緊張や収縮が原因で起こるため、咬筋の活動を抑制するエラボトックスは有効です。
歯ぎしりや食いしばりは睡眠中や無意識のうちに行われている場合が多く、自力での改善が難しい症状といわれています。歯ぎしりなどの習慣が続くと、歯の摩耗や顎関節症、頭痛などの二次的な問題を引き起こす可能性があります。
エラボトックスを咬筋に注射すると、筋肉の収縮力が弱まります。そのため、無意識の歯ぎしりや食いしばりの力が自然と弱くなり、結果として症状の緩和や痛みの軽減が期待できます。
施術の効果は約1週間後から徐々に現れ始め、多くの患者は睡眠の質の向上や朝の顎の疲労感の軽減を実感します。歯科医師から紹介されてエラボトックスを受ける方も少なくありません。
肩こり軽減など副次的な効果について
エラボトックスの副次的効果として、肩こりや頭痛の軽減の報告もある点も見逃せません。咬筋の緊張が緩和され、連動して首や肩の筋肉の緊張も和らぐためと考えてよいでしょう。
顎の筋肉と首・肩の筋肉は相互に影響し合う関係にあり、歯ぎしりや食いしばりによる咬筋の過緊張は、頭痛や肩こりの原因になると言われています。エラボトックスによって咬筋の緊張が緩和されると、連鎖的に周辺筋肉の緊張も緩和される場合が少なくありません。
また、咀嚼時の負担が減ると、顎関節症の症状改善にも役立つことがあります。顎関節に負担がかかって生じる痛みや違和感、開口制限などの症状がエラボトックスによって軽減されたと感じる方も多いです。
ただし、副次的効果には個人差があり、全ての方に同様の効果が現れるわけではなく、エラボトックスの主な目的である小顔効果に付随する形で現れるケースが多いです。
エラボトックス効果はいつから実感できる?

エラボトックスの効果がはっきりと実感できる時期は段階的で、個人差があります。
【効果の現れ方と持続時間の目安】
効果が現れるタイミング | 1~2週間後 |
最大効果に達する時間 | 1~2ヶ月 |
効果の平均的な持続時間 | 4~6ヶ月 |
一般的には施術後1~2週間程度で効果がわかり始め、約1~2ヶ月で最大効果に達するとされています。初めは筋肉の緊張緩和から始まり、徐々に筋肉が萎縮して顔のラインが変化していくのがエラボトックスの特徴です。
効果の持続期間は平均4~6ヶ月程度で、その後徐々に元の状態に戻っていきます。効果を持続させるためには、3~6ヶ月ごとの定期的な施術が理想的です。
施術後の生活習慣や、顎の使用頻度によって効果の現れ方や持続期間は変わってきます。噛み締めの癖が強い方は効果が出るまでに時間がかかることもあると言われています。
効果に個人差がある点を理解した上でボトックス施術を受けてください。
注射後から効果発現までの期間と変化
エラボトックス施術直後から効果が出るわけではなく、時間をかけて変化が現れるのが特徴です。
施術後3~4日頃から、咬筋の緊張感が緩和され始め、顎の強張りが和らいできたと感じる方が多いようです。この段階では見た目の変化はまだ顕著ではありませんが、顎の動きに変化を感じる方もいます。
1週間~10日程度経過すると、咬筋の動きが緩やかになり、顔の張りが少し軽減しはじめます。食事の際に以前ほど強く噛めなくなったと感じる人も少なくありません。
2週間~1ヶ月程度で、顔の輪郭に目に見える変化が現れ始め、周囲の人にも気づかれるようになります。外科的手術と異なり、徐々に変化していくので自然な点もエラボトックスの大きなメリットです。
約1~2ヶ月で効果がピークに達し、顔の横幅が最も細くなります。そして一般的に3~6ヶ月かけて徐々に効果が薄れていきます。
初回施術と複数回施術での効果の違い
エラボトックスは初回施術でも効果を感じられますが、複数回施術を重ねるとより安定した効果が得られるようになります。
初回施術では、咬筋の一時的な緊張緩和と軽度の筋肉萎縮が起こります。多くの方は初回でも顔のラインの変化を実感できますが、元々の筋肉の発達度合いや個人差によって、効果の現れ方には差があるとされています。
定期的に施術を継続すると、咬筋の持続的な活動抑制により筋肉が徐々に萎縮していき、より明確な小顔効果が得やすくなります。3~4回の施術を重ねると筋肉が弱まり、顎の骨格的な変化は起きませんが、見た目の印象が大きく変わると感じる方が増えます。
また、継続的な施術によって効果の持続期間が延びる可能性もあります。歯ぎしりや食いしばりの習慣が緩和されれば、筋肉の再発達速度が遅くなり、効果がより長く持続するしくみです。
定期的な施術を1~2年継続すると、施術間隔を徐々に延ばせる方も多くいます。
エラボトックスの効果を最大限に引き出すためのアドバイス
エラボトックスの効果を最大限に引き出すためには、施術前後の注意点を知ってセルフケアも行ってください。
施術前は、血行を良くしておくと薬剤の拡散が促進されます。
【施術当日に避けたいこと】
- アルコールの摂取
- 血流を増加させる薬品
- 施術後4~6時間以内の強いマッサージ
- うつぶせ寝
施術当日はアルコールや血流を増加させる薬品の摂取を避け、医師の指示に従いましょう。
施術後は、4〜6時間程度は顔を強くマッサージしたり、うつ伏せで寝たりすることは避けてください。注射部位から薬剤が拡散してしまうおそれがあります。
また、24時間は激しい運動や飲酒、サウナなどの高温環境も避けましょう。日常生活では、意識的に噛み締めを減らすよう心がけると効果が持続しやすくなります。
ストレスを減らし、リラックスした状態を保つことも大切です。咬筋のエクササイズや意識的なマッサージは避け、筋肉の再発達を促進しないようにしましょう。
適切な水分摂取と栄養バランスの取れた食事も、全身の健康状態を整え、効果の維持につながります。柔らかい食べ物を選ぶなど、咬筋への負担を減らす工夫も効果的です。
エラボトックスの理想的な施術間隔と回数

エラボトックスの理想的な施術間隔は、効果の持続期間と効果の目標に合わせて設定してください。一般的には3〜6ヶ月ごとの施術が推奨されており、効果が薄れ始める前の再施術が効果的です。
最初は3ヶ月間隔で始め、効果の様子を見ながら調整していきます。施術回数に決まった上限はなく、定期的に続けると咬筋の萎縮が進み、より長期的な効果が期待できるでしょう。
多くの方は年に2〜4回の施術を継続します。長期継続すると、施術間隔を徐々に延ばせる可能性もあります。
初回で効果を実感できる方もいれば、複数回の施術で徐々に効果が現れる方もいます。継続的な施術によって自然な小顔効果を維持しながら、顔の形状変化を安定させられます。
初回から効果を感じる人の特徴
初回のエラボトックス施術から明確な効果を感じる方には、共通する特徴があります。
- 咬筋の発達度合いが中程度まで
- 代謝が標準的
- 歯ぎしり・食いしばりの習慣が軽度から中程度
- 薬剤投与量が適切
まず、咬筋の発達度合いが中程度の方は、初回から効果を実感しやすい傾向です。咬筋が極端に発達している場合は効果が出にくく、あまり発達していない場合は変化が顕著に現れない方もいます。
代謝が標準的な方も初回から効果を感じやすいです。代謝が非常に速い若年層は、効果の持続期間が短くなる傾向があります。しかし、最初の変化は比較的早く現れると報告されています。
歯ぎしりや食いしばりの習慣が軽度から中程度の方も、初回施術後に症状の緩和を感じやすく、それに伴う顔の張りの軽減も実感しやすいとされています。
また、普段から咬筋を意識的に使用していない方や、柔らかい食べ物を好む方も初回の効果が出やすいといえます。逆に硬い食べ物を頻繁に摂取している方は、咬筋が活発に働くため、効果が出にくい場合があるようです。
適切な量のボツリヌストキシンを投与された方も、初回から効果を感じやすいです。
複数回のエラボトックス施術で変化を実感するケース
エラボトックスは複数回の施術によって、単回のみより明確な効果を実感できるケースがあります。
- 筋肉量が多く発達した咬筋
- 初回注入量が少な目
- 年齢による皮膚の弾力低下
- 長期間咬筋を酷使
- 歯ぎしりや食いしばりが重度
筋肉量が多く発達した咬筋を持つ方は、初回の施術では部分的な効果にとどまることが多いです。しかし、2〜3回の施術を継続すると徐々に筋肉が萎縮し、顔の輪郭に変化が現れてきます。男性や長年歯ぎしりの習慣がある方は、継続的な施術が効果的です。
また、初回の注入量が少なめに設定された方も、複数回の施術で段階的に効果を実感していくケースが多いとされています。医師が様子を見ながら徐々に適切な量に調整していきますので、回数を重ねると効果を十分に感じられるようになるでしょう。
年齢による皮膚の弾力低下が見られる方も、即時的な効果は限定的ですが、継続的な施術によって筋肉の萎縮と共に顔の輪郭に変化が現れてきます。筋肉の変化だけでなく、皮膚のたるみにも影響するためです。
長期間にわたって咬筋を酷使してきた方も、筋肉の記憶が強く定着しているため、複数回の施術を経て徐々に効果が現れるパターンが多いといわれます。
歯ぎしりや食いしばりが重度の方も、複数回の施術で症状の緩和と共に顔の形状変化を実感できるようになるでしょう。
長期的な効果を維持するための施術計画
エラボトックスの効果を長期的に維持するためには、計画的な施術スケジュールを立ててください。
【初期段階】
最初の半年~1年では、3~4ヶ月ごとの施術が推奨されます。この期間に咬筋の萎縮を促進し、基礎的な効果の定着が目標です。定期的な施術によって、咬筋の再発達を防ぎながら、徐々に筋肉量を減少させていきます。
【中期段階】
1~2年目になると、効果の持続時間が延びてくることがあります。この段階では4~6ヶ月ごとの施術に間隔を広げられるケースが多いと考えられています。医師と相談しながら、効果の持続状況に合わせて最適な間隔を決定してください。
【長期継続】
2年以上すると、さらに施術間隔を延ばせる可能性もあります。中には半年~1年に1回程度の施術で効果を維持できる方もいます。筋肉の使用パターンが変化し、咬筋の再発達速度が遅くなるためと報告されています。
生活習慣の改善と併用すると、より効果的な施術計画が立てられます。歯ぎしり防止のマウスピース使用や、咬筋への負担を減らす食生活の工夫などを取り入れ、施術効果を持続できるようにしましょう。長期的な施術計画は、医師との定期的な相談を通じて調整してください。
エラボトックスの施術の流れ

エラボトックスの施術は、以下の流れで進められます。
- 医療機関でのカウンセリング
- 医師による診察
- 注射
- 術後の注意点の説明
診察時に術後の注意点の説明を受ける場合もあります。施術当日は特別な準備をする必要はありませんが、血流を促すような行動(たとえば、激しい運動や入浴)は控えたほうが安心です。
あらかじめ施術の流れを把握しておけば、初めてでも不安を軽減できます。以下では、施術の各ステップの詳細や押さえておきたいポイントをご紹介します。
施術前のカウンセリングの流れ
エラボトックスの施術に先立ち、まず医師とのカウンセリングが行われます。問診表には、気になっている点や仕上がりの希望をできるだけ具体的に記入しましょう。
それをもとに、医師が患者の話を丁寧に聞き取りながら、顔の輪郭や咬筋の状態を確認していきます。エラの張りが筋肉によるものか、あるいは骨格の影響かを診断します。
ボトックスによる改善が見込めるかどうかを含め、医学的な見地から治療の適応を判断してもらえます。悩みに応じた施術プランが提案されたあとは、麻酔の有無や気になる点について、遠慮せず相談してください。
施術内容や費用についての説明もあり、内容に納得できた場合には同意書にサインを行います。
カウンセリングでの注意点
エラボトックスのメリットだけでなく、デメリットや副作用についても説明を受けるため、不明な点はその場で質問しておくと安心して施術を受けられます。すぐに施術へ進むことも可能ですが、迷いがある場合は一度持ち帰って冷静に検討してもよいでしょう。
なお、妊娠中や授乳中、あるいは特定の持病がある場合には施術を受けられません。
カウンセリングの準備
基本的にはカウンセリングのために特別な準備は必要とされません。ただし、日頃から薬を服用している方は、お薬手帳などを持参して内容を確認してもらうようにしましょう。
気になる場合は、予約時に持参物などがないか確かめておいてください。
注射当日の具体的な施術手順
エラボトックス注射を受ける当日は、まず受付を済ませた後、施術前にメイクや肌の汚れを落とし、注射部位を清潔な状態に整えてください。その後、医師があらためて施術箇所を確認し、必要に応じて注射の位置に印をつける場合もあります。
注射の工程はシンプルで、左右の咬筋に対して均等にボツリヌストキシンを注入していきます。咬筋の位置を確認した上で消毒を行い、専用の細い針を用いて丁寧に注射を行います。
注射時の痛みは軽く、蚊に刺されたようなチクッとした感覚が一瞬ある程度といわれます。痛みに不安がある場合は、麻酔クリームの使用も可能なクリニックが多いですので、あらかじめ医師に伝えておくと安心です。
注入は片側数か所ずつ行われ、施術時間は準備を含めてもおよそ15分程度でスピーディーに終了します。エラボトックスはダウンタイムが少ないため、施術後すぐに帰宅できます。
最後に、医師から術後の注意点について説明を受けたうえで、その日の治療は終了となります。
エラボトックス施術後のケアと注意点
エラボトックス施術後は、効果を最大限に引き出し副作用を最小限に抑えるためのケアを行いましょう。
注射後、稀に赤み・腫れ・内出血などの症状があらわれても通常数時間から数日でおさまります。赤みなどが気になる場合はメイクで隠せます。
施術後4〜6時間は、うつ伏せ寝のように施術部位を枕に押し当てるような寝方は避けましょう。ボトックスが他の部位に流れて効果の現れ方に影響することがあります。また施術部位の強いマッサージも避けてください。
エラボトックス注射後は、体温が上昇する行動は控え、安静に過ごすのが最善です。冷却パックなどで注入部分を冷やすのも効果があります。
具体的には、以下の行動を数日間は避けるようにしましょう。
- 激しい運動やジョギング
- サウナや温泉などの高温環境
- 飲酒
- 顔のマッサージや強い刺激
シャワーは当日より可能ですが、入浴やサウナは2〜3日後からにしておいてください。洗顔は施術当日から可能ですが、優しく行うよう心がけましょう。
エラボトックスの料金相場と価格の内訳
エラボトックスの料金相場はクリニックによって大きく異なり、提供価格には幅があります。
施術料金はおおよそ1,000円台から50,000円台までと幅広く、厚生労働省に認可された薬剤を使用している場合は、20,000円前後が一般的な目安です。ただし、1,000円台など極端に安価な施術料金の場合は、クリニック開業時などの特別なキャンペーンの場合もあります。
またごく少量の注入だけ行う場合もあるので、施術を受けるクリニックで確認してください。
価格に影響する要素としては、以下のものがあります。
- 使用する製剤の種類(アラガン社製か韓国製のジェネリックか)
- 注入量
- クリニックの立地
- 医師の技術や施術経験
なかでも都市部のクリニックは、地方と比べて治療費が高くなる傾向があります。
エラボトックスは一度の施術で終わるものではなく、継続的な治療が求められます。そのため、初回料金だけで判断せず、2回目以降の費用やアフターケア、定期コースの有無といった総合的なコストを確認しておくとよいでしょう。
多くのクリニックでは、初回限定の割引プランや会員制度による特典などを用意しています。サービスを上手に活用すれば、費用負担を抑えやすくなるでしょう。
クリニック別の料金比較
エラボトックスの料金はクリニックによって大きく異なり、同じ施術でも価格設定に開きがあります。
代表的なクリニックの料金比較を見てみましょう。
クリニック | 使用薬剤 | 料金(税込) |
---|---|---|
湘南美容クリニック | 韓国製ボツリヌストキシン | 8,800円 |
品川美容外科 | ボツリヌストキシン | 初回:3,240円 2回目以降: 会員価格8,320円 非会員価格9,510円 |
TCB東京中央美容外科 | (未表記) | 2,940円 強力:4,940円 |
湘南美容クリニックは価格と安心感がメリット
使用薬剤 | 料金(税込) |
---|---|
韓国製ボツリヌストキシン | 8,800円(40単位・両側) 16,000円(80単位・両側) |
アラガン | 18,000円(40単位・両側) 35,800円(80単位・両側) |
湘南美容クリニックのエラボトックスの料金は、リーズナブルな価格帯です。
エラボトックスで使用する製剤の分量は単位で表記することが多く、施術では片側で25単位から50単位、両側で50単位から100単位使用されるのが一般的です。
韓国製のボツリヌストキシンは、エラ両側施術で40単位8,800円(税込)、80単位16,000円(税込)と安価で提供されています。
またアラガン社製ボトックスも、40単位で18,000円(税込)は業界最安レベルとなっています。笑気麻酔も別料金3,300円(税込)で希望に応じて使用できるので、痛みが苦手な方も安心です。
大手クリニックチェーンならではの症例数の多さや、全国展開しており通いやすい立地が多いのも特徴です。
品川美容外科は薬剤の種類が多くリーズナブルな価格設定
使用薬剤 | 料金(税込) |
---|---|
ボツリヌストキシン | ■片側 初回:1,620円 2回目以降: 4,760円(非会員) 4,210円(会員) ■両側 初回:3,240円 2回目以降: 9,510円(非会員) 8,320円(会員) ■両側2倍量 初回: 12,740円(非会員) 11,550円(会員) 2回目以降: 19,010円(非会員) 16,640円(会員) |
コアトックス® | ■片側 7,650円(非会員) 6,930円(会員) ■両側 15,290円(非会員) 13,860円(会員) ■両側2倍量 30,580円(非会員) 27,720円(会員) |
アラガン | ■片側 9,940円(非会員) 9,410円(会員) ■両側 19,760円(非会員) 18,800円(会員) ■両側2倍量 39,520円(非会員) 37,600円(会員) |
使用している薬剤の種類が多く、ボツリヌストキシン使用なら、片側1,620円(税込)・両側3,240円(税込)でエラボトックスができます。
品川美容外科は会員システムが採用されているので、より低価格で施術を受けられます。無料カウンセリングを受けてから施術メニューを選べ、初めてエラボトックスをする方も安心です。
TCB東京中央美容外科はリーズナブルでLINE相談も可
使用薬剤 | 料金(税込) |
---|---|
(非表記) | 片側:1,470円 両側:2,940円 片側 強力:2,470円 両側 強力:4,940円 |
TCB東京中央美容外科はリーズナブルな料金ですので、安心して施術を受けられます。両側の注射でも大変安価なので、様々な世代の方が受けやすい設定です。WEB予約やLINE予約・相談もできます。
各クリニックの料金の違いは使用するボトックス製剤の種類が主な要因です。ボトックス治療において、韓国製ボトックスとアラガン社製ボトックスは、効果や対象部位に大きな違いはありません。
韓国製ボトックスはアラガン社製よりも安くなっています。一方、アラガン社製は厚生労働省の認可を受けた日本公式の製剤であるため、安全性を重視する方に選ばれています。
初回割引や定期コースの活用法
エラボトックスをお得に受けるには、各クリニックが用意している初回割引や定期コース、会員システムなどを上手に活用しましょう。新規患者を対象とした特別価格を設定しているクリニックもあります。
また、定期的に割引キャンペーンを開催しているところもあり、新規開院や周年記念といった節目の時期には、通常よりも安い価格で施術しています。クリニックの情報をこまめにチェックしておくとチャンスを逃しません。
エラボトックスは継続的な施術によって効果を維持する治療です。そのため、長期的に通う予定がある場合は、定期コースやパッケージ契約があるクリニックなら、結果的に経済的な負担を軽減できます。
加えて、会員制度やモニター制度、期間限定の料金プランなど、特典付きのサービスを導入しているクリニックも存在します。お得な制度を利用すれば、よりリーズナブルに治療を受けられるでしょう。クリニックによっては、Web予約限定の割引やクーポンを提供しているところもあります。
予約方法によって料金が異なる場合もあるため、事前に確認しておくと、よりお得な価格で施術できます。最新のキャンペーン情報は、各クリニックの公式サイトやSNSでチェックを欠かさないようにしてください。
施術費用以外にかかる費用について
エラボトックスを検討する際は、施術そのものの料金だけでなく、周辺費用についてもあらかじめ確認しておいてください。たとえば、カウンセリング料金は多くのクリニックで無料とされていますが、一部では有料のケースも存在します。
また、初診料や再診料が別途発生することもあるため、事前のチェックが欠かせません。
麻酔の有無によって費用が変動する場合もあります。エラボトックスは基本的に麻酔を必要としませんが、痛みに不安がある方は表面麻酔を希望できるクリニックもあります。麻酔には追加料金が発生するケースが多いので、事前に医師へ確認しておきましょう。
さらに、施術後の経過観察や調整の費用についてもかからないかどうか確かめてください。たとえばアリエル美容クリニック大宮院では、アラガン社製のボトックスを使用した場合、施術後1か月以内であれば無料で調整を受けられるサービスを提供しています。アフターケアの有無や内容は、クリニックによって異なるため注意が必要です。
そのほか、通院にかかる交通費や移動時間も見逃せません。アクセスの良さや駅からの距離、駐車場の有無などもクリニック選びの判断材料になります。仮に施術料金が安くても、遠方であれば通院のたびに費用や時間の負担が増える可能性を考慮しておきましょう。
エラボトックスのメリット3点と効果のポイント
エラボトックスの主なメリットは以下の3点です。
- 手術不要で施術時間が短い
- ダウンタイムがほとんどない
- 日常生活への影響が少ない
効果は一時的で3〜6ヶ月程度で徐々に元に戻るため、効果を維持するには定期的な施術が必要です。
また、骨格が原因のエラ張りには効果が限定的な点も理解しておくべきでしょう。エラボトックスは比較的リスクが少なく、手軽に受けられる施術として、忙しい現代人に適した小顔治療といえます。
エラボトックスは手術不要で短時間で施術が済む
エラボトックスは手術ではなく注射による治療であるため、施術時間も短く傷跡も残りません。施術の所要時間は非常に短く、ボトックス製剤の注入自体は片側30秒もあれば終わってしまうため、施術前の説明やクレンジングなどを合わせても30分程度で帰宅できます。
麻酔も基本的には必要なく、痛みについても「ちくっとする程度」や「ほとんど痛みを感じない」という意見が多いです。痛みに敏感な方でも、麻酔クリームなどの使用で対応できるため、身体的負担も少なくて済みます。
手術とは異なり切開や縫合が不要なため、傷跡が残る心配もありません。施術の時間、体への負担という点を脂肪吸引や骨の手術とエラボトックスとを比較すると、エラボトックスが一番軽く、日常生活を送りながら施術を受け効果を実感できるでしょう。
ダウンタイムが短く日常生活への影響が少ない
エラボトックス施術後のダウンタイムはごくわずかで、日常生活に大きな制限が出にくいです。ボトックス注射を受けた後も、通常どおり顎を使って生活して問題ないと、多くのクリニックが案内しています。
副作用としては、目立つ腫れが出るケースは少ないものの、まれに点状の内出血が見られることがあります。内出血は数日から1週間ほどで自然に引いていき、メイクで隠せる程度にとどまるため、日常生活への影響はほとんどありません。
実際、多くの方が施術当日や翌日から通常の生活に戻っています。ただし、咬筋の働きが一時的に弱まり、硬いものを噛んだときに顎が疲れやすくなると感じる場合もあります。違和感は一過性のもので、時間とともに気にならなくなっていきます。
クリニックでも「しばらくすると自然に慣れていきます」と説明されており、過度に心配する必要はありません。
エラボトックスと他の小顔施術との併用効果
エラボトックスは他の小顔治療と組み合わせると、より高い効果が期待できるといわれています。
【エラボトックスと組み合わせ可能な併用施術】
- HIFU(ハイフ):超音波によるたるみ改善効果
- ネオベラ:脂肪融解治療
- 糸リフト:リフトアップ効果
顔の輪郭や大きさは、骨格・筋肉・脂肪・皮膚の状態など、さまざまな要素が複雑に絡み合っているため、対応する施術を組み合わせると、相乗的な効果が得られます。
エラボトックスとの併用が効果的な施術の一つとして、超音波によるたるみ改善が可能なHIFU(ハイフ)が挙げられます。ハイフはSMAS筋膜に高密度の超音波を照射してコラーゲン生成を促し、引き締め効果をもたらします。引き締めと、エラボトックスによる咬筋の縮小が合わさって、より立体感のあるフェイスラインが形成されます。
また、フェイスラインの脂肪が気になる場合には、ネオベラなどの脂肪融解治療との併用も有効です。脂肪の厚みによって顔が大きく見えるタイプには、脂肪溶解注射で余分な脂肪を除去しつつ、咬筋をボトックスで縮小させる方法が適しています。
一方、40代以降の方では、筋肉が縮小しても皮膚がついてこず、結果としてたるみが強調されてしまうことがあります。たるみでの対策では、糸リフトなどの切らないリフトアップ施術を組み合わせ、自然な仕上がりを目指せるでしょう。
ただし、エラの張りが筋肉ではなく骨格によるものである場合、ボトックスのみでは十分な変化が見られないケースも多いといわれます。
骨格が原因の場合には、外科的にエラの骨を削る手術によってシャープな輪郭を実現できます。しかし外科的な手術では、ダウンタイムが長くなり、術後の腫れや違和感、後遺症のリスクが伴います。
エラボトックスで注意すべきデメリットと副作用
エラボトックスは比較的安全性の高い施術として知られていますが、デメリットや副作用については事前に理解しておく必要があります。
施術後に見られる症状としては、軽度な内出血や腫れ、頭痛、咀嚼力の一時的な低下などが挙げられます。多くの副作用は、数日から1週間程度で自然に治まっていきます。
効果のあらわれ方にも個人差があるため、あらかじめスケジュールを把握しておくと安心です。ただし、体質によっては1週間以上かかる場合もあるため、すぐに結果を求めすぎない心構えもしておきましょう。
内出血・腫れなどの一時的な症状
エラボトックス施術後によく見られる副作用として、注射部位の内出血や腫れが挙げられます。針を使用する施術の特性上、ある程度は避けられない反応といえるでしょう。
内出血は、注射針が細い血管に触れてしまった場合に発生するといわれています。たとえ経験豊富な医師であっても、確率は低いのですが起こる可能性はゼロではありません。ただし、内出血は一時的なもので、通常は数日から1週間程度で自然に消えていきます。
腫れに関しても同様に、注入による刺激によって一時的に生じても多くのケースでは軽度で済み、日常生活への大きな支障にはつながりません。
内出血や腫れといった反応は目立ちにくく、メイクでカバーしやすいです。内出血に関しては、コンシーラーやファンデーションを使用すれば、見た目の違和感を軽減できます。そのため、外出や仕事への影響も最小限に抑えやすいです。
また、施術直後に注射部位に軽い違和感や重だるさを感じる方もいます。違和感は初めて施術を受ける方に多く、不安を覚えるかもしれませんが、時間の経過とともに自然に和らいでいきます。
ほとんどの場合、1か月以内には気にならなくなるため、過度に心配する必要はありません。
頭痛や咀嚼力低下の可能性
エラボトックスを受けた後に起こる可能性がある副作用として、咬筋の働きが抑制される頭痛や咀嚼力の低下が挙げられます。施術の仕組みによる一時的な反応であり、多くは深刻なものではありません。
咬筋へボトックスを注入すると、筋肉の動きが抑えられるため、噛む際に使用される筋肉のバランスが一時的に変化します。筋肉バランスの変化で頭痛を感じることがありますが、個人差はあるものの、通常は数日以内に落ち着いていきます。
咀嚼に関しても、施術後しばらくの間は固いものが噛みにくいと感じる方もいます。咬筋が弱まると他の筋肉を補助的に使うようになり、食べづらさにつながる場合もありますが、体が順応するにつれ徐々に解消されていきます。
とくに注射直後は、咬筋の力が弱まっているため、違和感を覚える方も少なくありません。硬い食べ物を避けるなど、食事の内容を工夫して、快適に過ごせるようにしてください。
また、筋肉の反応が左右で異なると、一時的にフェイスラインのバランスにズレを感じるかもしれません。フェイスラインのバランスの変化は珍しくなく、時間の経過とともに自然に整っていく方が大半を占めます。
副作用の症状が出た場合の対処法
エラボトックス施術後に副作用が生じた場合、適切に対処を行えば症状を緩和でき、回復を早められます。
内出血が生じた場合は、患部を冷やしてください。内出血を早く引かせる薬を使用する方法もあります。ただ、基本的に内出血はメイクでカバーできますので、日常生活には問題ありません。
腫れについても、冷却が効果的な対処法となります。頭痛が生じた場合は、市販の鎮痛剤で対応できますが、症状が強い場合や長引く場合は施術を受けたクリニックへの相談をおすすめします。
ダウンタイム中に何らかの異常が見られた場合、すぐにクリニックに連絡を入れてください。早めの対応が肝心ですから、施術を受けたクリニックへの相談をためらわないようにしましょう。
施術後に避けるべき行動と生活習慣
エラボトックスの効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを抑えるには、施術後の行動や生活習慣に注意してください。
- 注射部位を刺激しない
- 注射後すぐに横にならない
- 体温を上昇させる行為は避ける
- 固い食べ物を避ける
まず大切なのは、注入後最低でも2時間程度は、顔を触ったりこすったりしないようにしましょう。薬剤が不必要に拡散してしまうのを防ぐためにも、注射部位が気になっても触らないように心がけてください。
また、注射後すぐに横になるのも避けるべきです。体勢によっては薬剤が予定とは異なる部位に移動するおそれがあるため、施術後は数時間ほど上体を起こしたまま過ごすようにしてください。
体温を上昇させるような行為も、一定期間は控える必要があります。たとえば、サウナ・長時間の入浴・激しい運動・飲酒などは、血行が促進され、薬剤の作用に影響が及ぶ可能性があるからです。
ボトックスは熱に弱い性質を持っており、施術直後に体が温まるような行動を取ると、効果が十分に得られないおそれもあります。このため施術後はなるべく安静に過ごし、体を温めすぎないよう心がけましょう。
さらに、施術部位である咬筋を過度に使うのも避けてください。固い食べ物を噛む動作は咬筋に大きな負担をかけるため、回復を妨げることがあります。
筋肉を使いすぎると、せっかく抑えた動きが再び活性化してしまう可能性も否定できません。
エラボトックス効果が現れにくいケースとその原因
エラボトックスは、小顔効果を期待する施術ですが、すべての人に同じような結果が出るとは限りません。たとえば、エラの張りが筋肉ではなく骨格や脂肪によるものであった場合、注射の効果を実感しにくいです。
また、注入量や注入位置が適切でない場合も、期待した効果が得られない原因となり得ます。施術者の技術や経験によっても仕上がりには差が出るため、信頼できる医師のもとで治療を受けましょう。
初回では効果を感じにくく、回数を重ねると徐々に変化を実感できるケースも少なくありません。さらに、年齢や皮膚のハリ、咬筋の発達具合によって効果の出方に差が出やすいです。エラボトックスの効果には一定の個人差があることを理解しておきましょう。
施術を検討する際は、自分のエラ張りの原因がどこにあるのかの見極めが出発点となります。もし筋肉以外が原因である場合には、他の治療法を組み合わせる、あるいは別の施術を選択するという判断も有効ですので医師に相談してください。
骨格が原因のエラ張りにはエラボトックスの効果が限定的
エラ張りの原因は大きく分けて「筋肉性」と「骨格性」の2種類があります。エラボトックスは咬筋という筋肉に作用する施術のため、骨格が原因のエラ張りには効果が限定的です。
骨格性のエラ張りとは、下顎骨自体が張り出している状態を指します。エラの部分で顎の骨を触ると、硬い突起を感じられます。また、奥歯を噛み締めても触感があまり変わりません。骨格が原因のエラ張りに対しては、ボツリヌストキシン注射では根本的な改善は難しいでしょう。
一方、筋肉性のエラ張りは、咬筋という筋肉が発達して膨らんでいる状態です。奥歯を強く噛み締めると、エラの部分が膨らみ、指で触ると硬くなります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある人に多く見られます。筋肉が原因ならエラボトックスで咬筋の活動を抑制すれば、効果的に改善できる可能性が高いです。
自分のエラ張りのタイプを知るには、鏡の前で奥歯を噛み締め、エラ部分が膨らむかを確認する簡単なセルフチェックが有効です。ただし、正確な判断はやはり専門医のカウンセリングを受けてください。
脂肪が原因の場合の代替治療法
エラ張りの原因が脂肪の場合も、エラボトックスだけでは十分な効果が得られない場合があります。
脂肪によるふっくらとした顔つきは、頬やフェイスラインに脂肪が蓄積しているので、脂肪にアプローチする治療法がより効果的です。
脂肪が原因のエラ張りに効果的な代替治療法としては、BNLS注射やカベリンなどの脂肪溶解注射があります。脂肪溶解注射は局所的に脂肪を溶かす効果があり、フェイスラインを引き締められます。数回の施術を重ねると徐々に効果が現れるでしょう。
また、より確実に効果を得たい場合は、頬や顎下の脂肪吸引も選択肢となります。メスを使った施術ですが、脂肪を物理的に除去するため効果は確実です。ただし、ダウンタイムが長く、費用も高額になる傾向があります。
最近では、HIFUなどの高密度焦点式超音波療法も人気です。HIFUではメスを使わず皮膚の表面から超音波エネルギーを照射し、皮下脂肪を減少させるとともに皮膚の引き締め効果も期待できます。ダウンタイムが少なく、痛みも比較的軽度なため、多くの人に選ばれている人気の施術です。
注入量や注入位置による効果の違い
エラボトックスの効果は、ボツリヌストキシンの注入量や注入位置によって大きく左右されます。注入量が少なすぎると効果を実感できない可能性があります。
個人の咬筋の発達度合いによって必要な量は異なるため、医師の判断に基づいた適切な量を注入しなければなりません。注入量が多すぎると顎の機能に支障をきたす可能性があり、薬剤の量は大変重要です。
また、注入位置も効果を左右します。咬筋は広範囲に広がっているため、効果が得られる正確な位置に注入する技術が求められます。
誤った位置に注入すると、期待する効果が十分に得られません。そればかりか、表情筋に影響して思わぬ副作用を引き起こす可能性もあります。
また、左右の咬筋の発達度合いに差がある場合は、考慮して注入しないといけません。片側だけエラが張っている場合や、左右で筋肉量が異なる場合は、左右で注入量を調整します。
エラボトックスの効果を最大限に引き出すためには、熟練した医師による適切な判断と高い技術力が必須です。医師の経験や実績、症例を確認し、無料カウンセリングを通じて信頼できるクリニックを選んでください。
まとめ:エラボトックス効果を最大限に活かすために
エラボトックスは適切に施術を受ければ、メスを使わずに小顔効果が得られる優れた美容医療です。効果を最大限に活かすためには、まず自分のエラ張りの原因を正確に把握し、それに適した治療法を選びましょう。
施術前のカウンセリングでは、骨格・筋肉・脂肪のどれが主な原因かを専門医に診断してもらい、期待できる効果について具体的に説明を受けてください。信頼できる医師や実績のあるクリニックの選択が施術成功の鍵となります。
施術後は効果を十分に得るために、適切なケアを行いましょう。エラボトックスの効果が現れるまでには個人差があるため、焦らずに経過を観察してください。場合によっては、複数回の施術や他の治療法との併用が必要なケースもあります。
エラボトックスに対する知識を持ち、過剰な小顔効果を期待せず医師の診断のもと施術を受けてください。